波形加工(出力変位特性)

(大文字)R= 値.値.値

音色の「時間的変化」を加工します。

「時間的変化」と言われてもピンと来ないかな……(^^;
ピアノの鍵盤を叩くと「ぽん!」って音が鳴りますよね。
この「ぽん!」が完全に鳴り止むまでの時間設定をするのがこの記述です。

概要
R= には 3つのパラメータがあり、左から順に下の値を設定します。
ピリオドで区切ってください。
  1. 音が出始めてから、最大の音量に達するまでの時間 (エンベロープ・アタック・タイム)
  2. 最大音量から、持続する音量に減衰するまでの時間 (エンベロープ・ディケイ・タイム)
  3. 鍵盤を離してから、音が消えるまでの時間 (エンベロープ・リリース・タイム)
R= 1. 2. 3 という形の記述になります。
設定範囲
R= 1. 2. 3  それぞれ 0 ~ 127
(音源により、設定範囲が 14 ~ 114 のものもある)
初期値
R= 64. 64. 64
記述例

@A P1 R= 64. 64. 64  ; Aメンバーのピアノを加工

省略
R= に続く数字は、次の指定でも同じ設定である場合これを省略できます。
(ピリオドは省略できません)

@A P1 R= 64. 64. 64
#A0 d1
@A R= 100 . .  ; 数値の省略を使用。R= 100. 64. 64 と同じ意味。
#A0 _ d _

音を確認する
  1. Muse 本体のメニュー「機能」→「楽器の視聴」を開きます。
  2. attack1

  3. 右下隅っこに「波形」というボタンがありますでしょ。これを押してください。
    波形の加工画面が開きます。
  4. attack2

  5. 上部に R= 64. 64 .64 と表示されていますね。
    いちばん左のバーをぐいっ!と100くらいまで上げて、その状態で「グランドピアノ」を鳴らしてみましょう。
  6. attack3
……どうですか? とてもピアノとは思えない不思議な音色になりましたね!(^^)

R= の遅延

(大文字)R= 値. 値. 値 : 音長

波形加工には、遅延が使用できます。