ROOMコマンド

(大文字)*ROOM " "

たとえば、一口に「リバーブ」と言ってもいろいろありまして(^^;
楽器を鳴らす部屋によって響き方は違いますよね。大きなホール、小さなホール、自分の部屋の中……。
その「部屋」の種類を選ぶのが ROOMコマンドです。
概要
この ROOMコマンドによるエフェクトは、全メンバーに共通して効果がかかります。
A メンバーに「ホール」、B メンバーに「ルーム」といった使い方はできません。

メンバーごとのエフェクトのかかり具合は R・Qで行なってください。
R・Q の値が 0になっているメンバーには、当然 ROOMコマンドは効果しません(^^;

設定範囲
リバーブ&コーラス、それらに適切に設定されているパラメータを一度に設定します。
  • R0 ( ) ~ R7 ( )
  • Q0 ( ) ~ Q7 ( )
リバーブ・コーラスの種類
リバーブの種類コーラスの種類
R0 ( )ROOM-1Q0 ( )CHORUS-1
R1 ( )ROOM-2Q1 ( )CHORUS-2
R2 ( )ROOM-3Q2 ( )CHORUS-3
R3 ( )HALL-1Q3 ( )CHORUS-4
R4 ( )HALL-2Q4 ( )FEEDBACK
R5 ( )PLATEQ5 ( )FLANGER
R6 ( )DELAYQ6 ( )DELAY
R7 ( )PANNINGQ7 ( )FB-DELAY
初期値
*ROOM " R4( ) Q2( ) "
  ※HALL-2、CHORUS-3
パラメータ
必要に応じて、( ) 内のパラメータを細かく設定します。
リバーブのパラメータ
Type0 ~ 7リバーブの種類のみを選ぶ
LowPass0 ~ 7数字が小さいほど残響音が柔らかくなる
Level0 ~ 127残響の音量調整
Time0 ~ 127残響の伸びる時間
Feedback0 ~ 127繰り返し数
Delay0 ~ 127響き始めるまでの時間
コーラスのパラメータ
LowPass0 ~ 7数字が小さいほど音が柔らかくなる
Level0 ~ 127コーラスの音量調整
Feedback0 ~ 127繰り返し数。コーラスの重なる量が増える
Delay0 ~ 127コーラス音が原音から遅れて鳴る
Rate0 ~ 127コーラスのうねりの速さ
Depth0 ~ 127コーラスのうねりの深さ
SendRvb0 ~ 127コーラスをリバーブに送る量

記述例
各数値はカンマで区切って記述します。

*ROOM " R4 ( 4, 0, 64, 64, 0, 0 ) Q2 ( 0, 64, 8, 80, 3, 19, 0 ) "

記述の省略
設定変更箇所以降に変更が無ければ、以降の記述は省略できます。

*ROOM" R4 ( , , , 30 ) Q2 ( ) " ; リバーブ設定変更箇所以降省略

パラメータにいっさい変更が無いならば、エフェクト設定もまるごと省略できます。

*ROOM" Q2 ( , , , , 74 ) " ; リバーブ設定&コーラス設定変更箇所以降省略

パラメータの初期値
  • R4 ( 4, 0, 64, 64, 0, 0 )
  • Q2 ( 0, 64, 8, 80, 3, 19, 0 )
音の確認
「演奏会場の設定」画面は、ROOMコマンドのエディタです。
Muse 本体メニュー「機能」→「演奏会場の設定」で、響き具合を確かめてから、
ダイアログ右上の「COPY」ボタンでクリップボードに出力すれば間違いは無いでしょう。

ダイアログ左上のFIXボタンにチェックを入れれば、データ上の ROOMコマンドは効果せずにダイアログ上の設定で効果をダイレクトに確認できます。 room

補足
ROOMコマンドはデータ内のどこに置いても大丈夫ですが、記述できるのは1箇所だけです。

……数字の羅列にパニックを起こさないように(^^;

パラメータは、やたらにいじるんではなく必要な部分「だけ」を編集するのがコツですよー。