ゼロ音長

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ゼロ音長(0音長)とは、演奏しない音長です。……ちょっと首をかしげるかもしれませんけど(^^;
再現表記使用時に、和音やコードの指定箇所を演奏したくない場合に用います。
記述例
■和音に。

#A0 [ dms ]0  | ,4 , , , |

■コードに。

#A0 | ' C '0  { ,8 , , , , , , , } | ' Dm '0 { } |

■マクロに。

#A0 $PTN1{ d4rmf }0 | ${PTN1}4 |

使用例
たとえば、ドラムやパーカッションは鳴り物ごとにフィンガーを分けて書くのが一般的です。

#Z0 o2  { d4 _ d8 d _4 }3 d4_ d8d _d  ; バスドラム (すべての音が o2 d
#Z1 o2  { _4 r _ r }3 _4 r _ r8_  ; スネア (同じく o2 r
#Z3 o2  _4{ f+8 }6 { { f+8 }8 }3  ; ハイハット (同じく o2 f+
#Z4 o3  { d+4 _2. } _1 _1 _1  ; クラッシュシンバル (同じく o3 d+

つまり、同フィンガー内ではずーっと同じ音程を書くことになるわけで^^;
これではかえって面倒がありますね(汗)

そこで、ドラムメンバーにも「再現表記」を使ってしまいましょう。
ドラム打楽器を「和音」で表記しておいて、あとは「再現表記」で記述していくのです。
打楽器の指定は1回きりで済みますし、記述スピードもグッとアップします(^▽^)

ただ、ほかの音長では指定した部分も鳴ってしまいますからね^^;、そこでゼロ音長が登場するワケです。

#Z0 o2 [d ] 0 { ,4 _,8 ,_4 }3 ,4 _ ,8 , _ ,  ; バスドラム
#Z1 o2 [r ] 0 { _4 , _ , }3  _4 , _ ,8 _  ; スネア
#Z3 o2 [f+] 0 _4 { ,8 }6 { { ,8 }8 }3  ; ハイハット
#Z4 o3 [d+] 0 { ,4 _2. } _1 _1 _1  ; クラッシュシンバル

一度ゼロ音長で指定しちゃえば、あとはずーっと , (カンマ)だけで OK!